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住宅保証加入の注意点

2019/12/13

WIN-WIN住宅保証とは

WIN-WIN住宅保証とは当社がお引き受けした住宅検査の結果、住宅瑕疵担保保険の検査基準に適合している場合、依頼者からのご要望に対し「構造耐力上主要な部分」と「雨水の浸入を防止する部分」について保証のお引き受けをするものです。

保証期間・保証限度額と開始日

お申込みをいただいた住宅は最長5年間、上限金額1000万円までの保証を受けていただく事ができます。
WIN-WIN住宅保証は瑕疵保険責任法人との間で保険契約を交わすことにより資金を確保しております。
開始日は売買契約に基づく引渡日より1年間または5年間です。

住宅保証お申し込み時の注意点

対象物件ついて

●「宅地建物取引業者以外の法人」又は「個人」が売主となる住宅
●建築工事完了後1年を超える住宅または人の居住の用に供したことのある住宅
新耐震基準(昭和56年6月1日施行)に適合している住宅
基本的な住宅の性能について当社の検査員による検査に合格した住宅

これまでお申込みいただいた物件でお引き受けできなかったもの

●新築当時が2階建て、その後増築して3階建てになった
●屋上のペントハウスを広い空間に改修し物置にした
●2階の居住スペースを広くする為、1階下家の上に部屋を作った

上記の場合、増築や階数の変更がある為に構造変更後の耐震性の確認ができませんでした。
結果、耐震性の確認が必要となり耐震診断受験の上耐震基準適合証明書をご提出していただいております。
最近では売主の方が取得後に増築や改築をされたわけでは無く、新築住宅として販売された当時から確認申請時の状況と異なっている物件も増えてきました。いずれも保険会社から保険契約を断られることになります。

最近よくあるお引き受けできない場合の事例

保証お申し込み時に新耐震基準に適合しているかを判断する為に「確認済証」「検査済証」「建築計画概要書」「記載事項証明書」等の書類のご提出を求めています。
最近は「検査済証」まで交付された住宅が多くなっていますが、20年以上前の住宅になると「確認済証」の交付を受けて終わっている物件も多くあります。
特に戸建て住宅の場合はその傾向が強いと思います。

確認申請とは敷地に建築物を建築する際、その建物が建築基準法や条例等で定められた条件に合った建物である事を書類上で行政(又は確認検査機関確認)に確認する手続きです。
申請された書類が適法と判断されたものには「確認済証」が交付されます。
「確認済証」が交付された後、建物は建築中におこなう中間検査や完成した状態を確認する完了検査を実施し、完了検査まで受検した建物には「検査済証」が交付されます。

完了検査まで受検していない建物の場合、どのようなことが起こるのでしょうか。

(ケース1)住宅の形状が建築確認申請時の状況と異なる
このようなケースでは建築確認申請時と現況が異なる為、現況建物が耐震基準に適合しているかを判断する事ができません。
住宅保証のお申し込みをご希望される場合は、耐震診断を受けていただき「耐震基準適合証明書」のご提出が必要になります。

(ケース2)確認申請時の延べ床面積と現況(登記面積)が異なる
このようなケースは建築中に増築されている可能性があります。
この場合も、現況建物が耐震基準に適合しているかを判断する事ができません。
住宅保証のお申し込みをご希望される場合は、耐震診断を受けていただき「耐震基準適合証明書」のご提出が必要になります。

買主の方は住宅保証をお申込みいただく際に、ご準備いただく書類で現況建物と確認申請時の建物との差異を確認する事ができます。
住宅保証の加入や税制優遇を目的として瑕疵保証の申し込みを検討されている場合は、住宅保証の加入対象物件として該当するかを判断していただく材料になります。

スムーズな手続きを行うための参考にしていただければ幸いです。

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